保険での収支相等の原則
次に、保険における収支相等の原則について見ていくことにします。保険会社が同一のリスクを持つ保険契約者の集団から集めた保険料の総額と、保険会社がその集団の中で支払う保険金の総額とは等しくなくてはなりません。このことを収支相等の原則といいます。この原則は、保険が継続的に安定して運営されるために要請されるものなのです。収支相等の原則は、給付・反対給付均等の原則を時間的・空間的に拡張したものとされています。後者は前者の十分条件ではありますが必要条件ではありません。さらに、収支相等の原則は、同一のリスクを持つ保険契約者が集団として存在していることを前提としています。このことからもわかるように、同一リスクを持つ者が多数集いることで不確実なリスクを合理的に処理する仕組みであることを表しています。